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「続・悩む力」より:自意識を超える
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    ハープの弦は何とか、たぶん無事に張り終えました。
    形的にはちゃんと張れているし、調弦もして音も整いました。
    ちょっと心配なのは結び目が緩くなかったか。緩かったりしたら弾いているうちに外れてしまったりするかも。これは弾いてみないと何とも。

    とりあえず、ハープを習う身としては避けては通れない弦の張り替えを経験し、一仕事終えてすっきりです。いつか「特技はハープの弦の張り替えです」と言えるくらいになりたいです。

    実は、今日は魔の水曜日でした。毎週水曜日は辛い日で、精神的にきついのです。仕事で。
    今日ももう限界かも、ノイローゼになるかも、と思う水曜となり、疲れ切って働かない頭でぼ〜っとしながらハープの弦を買いに行きました。

    そこで、ふと、最近熟読した姜尚中の「続・悩む力」のひとつの内容が思い出されました。

    「人間のすべての不幸は自意識に起因している」という内容です。

    「悩む力」と同様、この本でも姜尚中は夏目漱石とウェーバーの著書や言葉から、人間とは何か、考えるとは何か、悩むとは何か、生きるとは何か、を追及しているのですが、夏目漱石は自意識をとことん追求した作家だそうです。

    姜尚中は、自意識は人間が文明のなかで獲得した叡智ではあるものの、同時に人間に大きな不幸をもたらすものだ、と言っています。これによって、人は生きづらい生を生きなければならなくなった、と。

    全くその通りだなあ、と感じます。

    自意識、自我は、他人と比較の根拠となるものであり、自分の個性でもあり、自意識、自我があるからこそ自発的な行動も考えも出来るものでなのですが、自意識、自我によって自分自身が苦しむことにもなります。

    魔の水曜日、私は辛いけれども、辛くない人もいる。私は聞いていていたたまれない事にも、何も感じない人もいる。むしろ喜ぶ人もいる。この違いは何だろう、と思うと、すべて自意識につながります。発する方も、感じる方も。誰も悪くなく正解も不正解も無いのに、不快な思い、辛い思いを皆がそれぞれするのは、自意識の違いによるものだと。

    姜尚中が夏目漱石の言葉としてこの本に書いている

    「己を忘るるより鷹揚なることなし無我の境より歓喜なし」

    という言葉を、実践してみようと電車の中で思い立ち、自意識を無くしてみました。すると、数秒前までもう辛くて辛くてたまらなかった事が、他人事のようになんてことない事に思えます。

    他の言葉では、よくこういう時に、視点を変える、なんて言いますが、少し違う。

    自意識や自我を無くす、というと、ネガティブなイメージに聞こえますが、「自意識を乗り越えればいいんだ」と思いました。

    自分の、いい意味での自意識は大切にし、自分にマイナスになる自意識は、乗り越えて一段上に行く。そうすると、囚われているものから解放されるとわかりました。

    これもひとつの人生勉強。

    常々、こだわらなければならない事、主張してまでも守らねばならない大事なものは、とても少ない、と思います。世の中みんな、自意識を大事にしすぎです。

    他人の自意識を大事にして、自分の自意識を控えるくらいでちょうどいいはず。

    夏目漱石の言う言葉は、仏教でいう悟りや解脱に近い事なのかもしれませんが、そこまでの大それたことは無理でも、プチ解脱とでも言いましょうか。一瞬、習得した気がしました。ほんの一瞬ですが。

    姜尚中は、この本の中で「人生とは、ほかならぬその人生から発せられる問いに一つ一つ応答していくことであり、幸福は、その結果に過ぎない」と言っています。

    この考え方は自分にとてもすんなりと入ってきます。

    だから、姜尚中の言葉には救われまくっているのです。
    「悩む力」はバイブルになったのですが、「続・悩む力」はそれ以上。

    もっとたくさん「ああ、そういうことか」と思ったこともありましたし、深く共感したこともありました。

    この本の感想は一回のブログにまとめることは出来ないので、ちょこちょこトピックス毎にまとめたいと思います。

    姜尚中、ほんとに大好きです。
    | Book | 22:44 | comments(0) | - | pookmark |
    「続・悩む力」読みかけ
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      今日のラン。ほぼ咲きました。嬉しいです。がんばれ〜。

      最近の日課は、先日コンサートに行った佐村河内守さん作曲の「交響曲第1番HIROSHIMA」を聴きながら蘭を眺める事です。といってもここ数日ですが…。

      蘭についていろいろ調べていると、胡蝶蘭以外にもいろいろと育ててみたくなります。
      近々日記に、妙に惹かれる魅力的な蘭を色々とご紹介します。物凄く興味深いものがたくさんありますし、私が生まれ変わりたい植物も蘭の種類の中に発見しました。

      さて、蘭の本も一通り読破したので、まだ読んでいなかった本に取り掛かりました。

      まずは私の人生のバイブルである姜 尚中の「悩む力」の続編「続・悩む力」です。まだ数ページですが折りページだらけ(私は電車の中で読むことが多いので、気になった箇所はページに折り目を付ける派なのです)。

      「人の数だけ幸福の感じ方があってよいのに、それがなくなってしまったことに今の世の中の不幸がある」

      今朝このような内容の文章を読みながら出勤しました。

      「ああ、その通り。周囲と比較する事で自分の幸福度を測るような世の中に違和感を感じる人が多いのに、それでも比較を辞められないのはなんでだろう。」と、最近の周囲での出来事を思い起こしました。

      自分だけの価値観をもっと大事にすればいいのに。人類みなマニア化。マニア万歳!と思っていたのはクリオネ時代。

      クリオネ時代が私にとって輝いていたのは、自分の価値観を大事に出来ていた時だからです。クリオネに熱中しすぎて、他の意見や価値観を聞き入れる隙間が1ミリたりとも無かった。自分の価値観に没頭で来ていたのです。単なるオタクだった、ということですけど。

      そう思うと、ハープや蘭や音楽やお能、自分の好きな事を追及する意欲が湧いている今は、自分にとって良い時期なのかもしれません。

      あとあと「人生の中でクリオネ時代とハープ時代は良かったわ」と思い起こす事もあるのでしょうか。

      夜は夜で、「自分の価値観を、幸福感を大事にして、揺るがないように足元をしっかり固めたい」と思う出来事がありました。

      何かと言うと、自分は何年も変わらないけれど、周囲は変わっていている事実を再確認してしまったからです。

      何年もの間、私の中で変わったものと言えば、会社をいくつか転職して変わった事と、彼が変わってきたことだけ。それ以外は何も変わっていません。

      ところが、周囲は確実に変化している。友人たちは結婚したり、出産したり、子供が成長したり。新しい種類の仕事に就いたり、何か大きなことを始めたり。中には何か国も赴任先が変わったり、離婚したり再婚したり…。

      様々な経験から様々な何かを得て、確実に成長しているのです。周囲は。

      私は、変わらないだけに何も得ていない様な気がして一瞬焦ってしまいましたが、「人の数だけ幸福度がある」という姜 尚中の言葉を改めて思い出しました。

      「周囲と比較して焦る」とか「周囲と比較して劣等感を持つ」とか「周囲と違う事に不安を感じる」とか、こういう感情に縛られるとなかなか抜けられなくなるので、やはり姜 尚中の本をバイブルとして大事にしたいと思いました。

      指針や頼るものが無いと、常に精神を律するって難しいものです。

      でも、いまって、何かの「やりどき」な様な気がします。思いついた事を始めるべき時期と言うか。いろいろ挑戦したいと思います。

      また、単なるつぶやきになってしまいました。
      | Book | 22:16 | comments(0) | - | pookmark |
      読書感想:永遠のカンヴァス/原田マハ
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        インフルエンザ療養中の読書のひとつ。

        大分前に「山本周五郎賞受賞作!」の帯と、ルソーの絵の表紙に興味を持ち、買っていたものの読んでいなかった一冊です。

        まだ、いろんな点で興味を持って買ったものの、読んでいない本が山ほどあります。

        一冊ずつ読んでいかないと。

        この作家さんの作品は、「カフーを待ちわびて」という小説を読んだことがあります。これも自分では選ばない類ですが、当時大好きだった人が「綺麗な話だった」と言っていたので読んでみたものでした。映画化もされたほのぼのした恋愛小説ですが、確かに綺麗な話でした。

        好きな本で、その人がわかると言いますが、その、私の好きだった人もとても心の綺麗な人でした。

        私は、好きな本は何?と言われても、答えられないかも…。
        一冊に絞れないというのもありますが、「心の綺麗な人」とは決して言われない類でしょう。

        さて、この「永遠のカンヴァス」は、アンリ・ルソーの研究家が主人公で、ルソーの「夢」を鍵としたミステリーがかったお話です。最初は岡山から始まるのでローカルな話かと安心して気楽に読んでいると、いきなり舞台がどんどん広がり、MoMAやらテートギャラリーやらサザビーズやらクリスティーズやら、果ては・・・・まで出てきてしまうスケールの広がりには若干ついて行けない感覚を持ちましたが、インフルエンザ療養中だったせいかもしれません…。

        人物の心の動きなどには少し物足りなさがありました。短絡的に感じるような。このページ数に収めるにはスケールと期間が長いような。

        でも、美術の世界を垣間見るにはとても良い材料で、ほんの数か月ですが、しかもモダンアートですが、アート関連の会社に勤めていた頃の経験を思い出しました。レベルもケタも違いますけど。

        この作家さんは美術館にお勤めの経験もあり、キュレーターの経験もあるそうで、そのご経験や知識が余すところなく披露されていると思われる部分は、さすがにリアルで面白いです。美術の世界って、舞台裏は一般人には知られることも少ないですし、とても興味深いので。

        ルソーやピカソの作品も続々と出てきますので「この作品、見てみたい」と思い、ネットで検索しつつ読み進めました。「ああ、この絵か。なるほど。この表現ぴったり!」って感じで、小説に一緒に参加しながら読む感覚があって面白かったです。

        ルソーの絵は、どこかで見たことがあった気がします。日本にもいくつかあるようですし、過去に何かの展示会で見たのかもしれません。どの作品を見たのかまでは覚えていないのですが…。誰か覚えていないのですが、確か友人が大好きだと言っていた気がします。

        この小説で一番いいなあ、と思ったのは、主人公が絵画を「友達」と言っている所です。

        小さい頃に父親から、広い美術館の中で自分と気の合う友達がいるはずだから探してごらん、と言われたというくだりが、素敵だなあ、と思いました。

        私は美術館に行くと音声ガイドは必須ですが、基本的には絵を感覚で見てしまい、根拠も理由も無く気に入った絵の前で何分もぼ〜っと時間を費やすタイプなのですが、それって、その絵と友達になれたって事なんだ、と思うと、美術館に行くのが楽しくなりそうです。

        お能の「高砂」を見た時も、「風雅な心を友として」という文章に感動したと言いましたが、「友」って人間に限る必要はないのですよね。趣味も含まれますが、自分の心が一番親密な友なんだな、と感じます。

        自分の一番の友である心を大事にしないと、人間の友達といい関係も作れないと。

        後は、音楽もそうなのですが、作品、作家の人生や背景を知りながら見ると、もっともっと面白くなるのですよね。音楽やアートって。歴史が苦手なのでそのあたりからは足が遠のきがちですが、この小説ではアンリ・ルソーの人生や時代背景がわかって、ルソー作品を見る目が変わりました。

        もっと知ったら楽しい事は世の中に山ほどあるとしみじみ思った一冊でした。

        美術館に行きたくなります。

        いま行きたいのはラファエロ展と、エル・グレコ展。ラファエロ展は絶対見よう。
        | Book | 23:54 | comments(0) | - | pookmark |
        読書感想:吉原十二月/松井今朝子
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          引き続き読書感想。

          お正月に見ていたドラマ「仁」の再放送で、吉原への興味も再浮上。
          吉原の花魁たちの事をもっと知りたい、とまずは小説からスタートすることにしました。

          面白そうだったのがこの、直木賞作家、松井今朝子さんの吉原恋愛もの

          全く性格の違う二人の少女が互いにライバルとしてお職の花魁に育て上げられ、華麗な吉原遊郭で繰り広げられる男と女の駆け引き騙し合い、女同士の嫉妬や友情、それらを通して見る遊女の生き様がとても繊細に楽しく明るく描かれています。

          吉原と言うとどうもどろどろとした怨念じみたものを連想しがちですが、このお話は吉原の遊女の生活がとても明るく楽しい視点から見られます。

          特にこのお話は吉原の中でも格の高い花魁が主役ですので、品格や優美さを感じられます。今の高級ホステスさんと同じで、高い教養と品格、女性としての高いレベルの美しさ、内面性を求められる、最上級の女性にしか務まらないのが花魁です。

          遊郭にはお客様が守らなければならないルールも細かくあって、例えば一度訪問して花魁に会ったら、嫌でも2回目3回目も必ず行かなければならないとか、お馴染みになれるのは3回目からだとか、一度1人の花魁と会ってしまうと、同じ楼では他の花魁に交代できないとか、浮気をしたらお客様が他の花魁たちから辱めを受けるとか、お客様の方が不自由なのでは?と思う様なルールがあります。

          そんな決まり事も遊びの一つとして受け入れて、花魁と色恋の駆け引きをして遊ぶところに、当時の男性達の心の余裕を感じさせられます。ほんの一握りの裕福な男性たちのようですが。

          現代の、お金を持って遊んでいる男性たちの方がずっと下世話かもしれません。

          この小説は他にも遊郭での女郎達の生活が事細かに書かれていて、吉原の世界へ入り込むにはとても良い材料です。しかもハッピーエンドですので、安心です。

          吉原と言ってもピンからキリまでで、キリの方はもっともっと場末感が漂っていると思うのですが、そういう場末の女郎を書いた本も読みたいです。

          こういう、女性を描いた小説や本は大好きです。

          現代も女は色々なタイプがいますが、女同士集まると起こる問題は昔も今も、時代も場所も変わっても同じなんだろうと思います。

          素敵な男性を得るための騙し合いや足の引っ張り合い、嫉妬や羨望、妬み嫉み、自分が優位に立つための細工など。今でいうお食事会や女子会などでもたま〜に垣間見れます。面白いです。

          私も無意識のうちにそういう小細工、意地悪をしてしまう事もありますが、無意識と言うのがこれまた怖い。

          無意識と言うか、全く意識しないわけではないけれども、思い切り策略を練って、という事でもない、半無意識、という言葉が正しいかもしれません。

          半無意識=身についてしまっている、という事です。これほど怖い事はありませんが、99%の女に、この手の策略は身についているのです。これは断言できます。

          本人は無自覚な事の方が多いですが、無自覚な人ほどその策略はより一層レベルが高いです。悪気が無いからどこまでも出来てしまう。

          こういう浅はかなところが女の可愛いところなのですが、怖いところでもあります。

          そういう女が私は好きでもあり、嫌いでもあり、軽蔑する事もあり、尊敬する事もあります。自分も含め。

          私が吉原に惹かれるのは、女の可愛さも怖さもすべてが凝縮されている場所だからかもしれません。

          女という存在ほど、ご都合主義で、矛盾していて、自己愛が強くて、二面性があって、強いものは、他にないと思います。
          | Book | 23:29 | comments(0) | - | pookmark |
          読書感想:クリストファー男娼窟/草間彌生
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            インフルエンザで寝込んで5日目。やっと平熱に戻りました。インフル感染前に読み始めていた草間彌生の書いた小説「クリストファー男娼窟」「離人カーテンの囚人」「死臭アカシア」を読み終えました。

            病中に読むのはきつい作品でしたけど。逆に平常心で読むのもきつかったかも。

            何故これを読んだかと言うと、朝日新聞の別紙の草間彌生の特集記事にこの小説の題名が載っていて気になったからと、読めそうな気分だったから。

            草間彌生の小説は前から読んでみたいと思っていて「心中桜ケ塚」という単行本を六本木のツタヤで買ったのがかれこれ5〜6年前。

            1ページ読んでは止まり、2ページ読んでは休み、で、なかなか読み進めるのにパワーがいる作品でしたので、5年たってもいまだに読破出来ていません。

            草間彌生の小説は読むのにパワーが必要で、かつ、読んだ後にどんな影響を受けるのか怖いという気持ちがありました。パンドラの箱の様な。読んだ後に狂ってしまったらどうしよう、とか。それだけの影響力がありそうで。

            ですが、この「クリストファー男娼窟」は野生時代新人賞を受賞しているとのことで、多くの人が読んだのだろうという安心感を持てたので、読んでみようという気になったのです。

            「毒見が済んでいる」という意味で…。

            3作を読んで、草間ヤヨイの作品を文字にするとこうなるのか。という感想です。

            この小説は、3作品とも、草間ヤヨイ以外の人には絶対に描けない、と強く感じました。
            真似のしようもありません。

            草間ヤヨイのアート作品は若い女性にも人気がありますが、彼女の小説まで含めて好きになれる人はもしかしたら少ないのではないかと思います。受け入れる事が出来る人は少ないのでは。でも、これは文学と言うよりもアートだと感じます。「作品」という印象が強いです。

            ここまでこの世の醜い汚いモノと、美しい花や草木やそれらの自然の色や香りや質感とを、あわせて一緒に表現出来る人は居ないと思いますし、草間ヤヨイには、世の中はこう見えているのかもしれない、と思えました。

            というか、醜い汚いと一般的に思われるものも、自然に存在する美しいものと同じものだという事なのかも。勝手に区別しているだけなのかもしれないと今ふと思いました。

            読後感は、女性的なイメージが残ります。私には。
            前に見た壮絶美人日本画家の松井冬子の作品を見た後の感覚と少し似ています。

            テーマは違っても、全体的には女性的な印象の強い小説だと感じましたし、全てを理解は出来ませんが、痛々しい程の魂の訴えを感じました。

            だまら、読む方にもパワーが必要です。やっぱり。

            感想文と言うか、読後イメージ、になってしまいました。

            彼女の他の小説も少し間をあけて読んでみたいと思いました。立て続けに読むのは、疲れてしまうので無理そうですけど。

            私は草間彌生のアート作品は、興味はあるけど大好きという訳では無いのですが、草間彌生そのものには異様に興味があります。

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            | Book | 00:02 | comments(0) | - | pookmark |
            読書感想:つきのふね/森 絵都
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               紀伊国屋の「ほんのまくらフェア」で買いました。

              このフェアは、その本の書き出しの文章を文庫のカバー一面に書き出し、本の題名も著者もわからない状態でパックされた文庫を、お客さんが選ぶ、というものです。

              最初そのコーナーを見たとき「何だろう?」と興味を引きました。
              で、私が手に取ったのはこの2冊。

              「この世界がきみのために存在すると思ってはいけない」

              「このごろあたしは人間ってものにくたびれてしまって、人間をやっているのにも人間づきあいにも疲れてしまって、なんだかしみじみ植物がうらやましい。」

              後者を先に読みました。パックを開けたら、タイトルは「つきのふね」。著者は「森 絵都」。

              知らない作家さんでした。

              このフェア、とても面白いです。きっとこの2冊とも、タイトルでも著者でも帯の説明でも、きっと買わなかったと思います。でも、本文に惹かれて読んでみたら、惹かれただけあって自分には合っている内容だったと思います。

              普段自分からは進んで読まないものを読むことって、とても大事な事だと思うのです。視野を広げるためにも、新たな発見をするためにも。このフェア、そのきっかけになります。

              で、この「つきのふね」。

              「植物がうらやましい」にどきっとしました。
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              | Book | 23:19 | comments(0) | - | pookmark |
              読書初め:風の中のマリア/百田尚樹
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                今日は知人にお誘いいただき、グランドハイアットでランチ、神田で初詣を兼ねたお散歩をしてました。風がとても寒かった。

                外で人と並んで歩くと、左耳の聴力の衰えを実感します。
                並んで歩いていると、左側にいる人の会話が聞き取れないことがほとんどです。
                声は聞こえるのですが。内容が聞き取れないのです。

                今回の再発からずっとなので、このまま定着なのだと思います。
                ちゃんと自分で受け止めなくちゃ。


                今年初めの読書は、年末に買っておいた『風の中のマリア』にしました。

                感動的な長編『永遠の0』がベストセラーになった百田尚樹さんの著書ですが、この小説はなんと、スズメバチの小説なのです。

                ファーブル昆虫記とか?と思いきや、オオスズメバチの「マリア」を主人公として、オオスズメバチの帝国を守るため、自分達種族の遺伝子を残すために、羽化してからたった30日間の短い命を、精いっぱい生き抜くオオスズメバチの帝国の物語です。

                読み始めるまでおもしろいかつまらないかどちらかだろうと思っていましたが、読み進めるうちにマリアの世界に入り込みます。

                オオスズメバチやその他の昆虫の生態が非常に詳しくわかりやすく盛り込まれていて、「スズメバチって凄い」「虫って凄い」と感動すると共に、働き蜂として生まれたマリアの懸命さを通して、生き物の存在する目的を改めて認識できる内容です。

                最後にはちょっと涙してしまいました。清々しい読後感です。
                綺麗な物語で、年初めの読書にはぴったりかも。

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                | Book | 23:09 | comments(0) | - | pookmark |
                リアル・シンデレラ/姫野カオルコ
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                  リアル・シンデレラ/姫野カオルコ ★★★★★

                  連休明けから色々とあり読書三昧。豊作です。良い本ばかり読めているような気がします。

                  内省できるような本と、現実逃避向けの小説を交互に読んでいるのですが、この小説は現実逃避用として気楽に読みました。すると、思いがけず感動を得ました。

                  この著者の本は初めて読みましたが、この小説は周囲の女性にお薦めしたい。女性に読んで欲しい。最後にじんわりと、泣けました。今の女性に欠けているもの、諸々が込められている気がします。


                  リアル・シンデレラというタイトルから、プリティーウーマンのように玉の輿と言う幸せをつかんだ実在の女性の話なのかと思いきや、「そもそもシンデレラってどうよ」という主人公の発想から「…そういわれればそうだよね」と自分でも思ったりして、気づいたら泉ちゃんという女性の生き様に惹きこまれていきます。

                  1人の女性の生き方を、周囲の多種多様なフィルターを通して見る事で世の中の歪みを知り、人間の勝手さを知り、それが最終的に真髄に行きついた時に、清々しさを感じると共に、泉ちゃんの悲しさと勇気を感じるという読後感でした。私は。

                  結局は、生まれてついての無垢で純粋な天使なんているはずがなくて、人間は善悪両方の面を持っているものです。泉ちゃんのような無垢な人も、自分の努力で無垢を守っていたのだと思うと、切なさを感じます。しかも、無垢を守ろうと思って生きてきたのではなく、一生懸命生きることが、結果として無垢な精神でいることに繋がった、という事なのですが。

                  テンに似た宿泊客が言う言葉の数々も、卑屈で利己的な人間の本質をついています。
                  私も自分に言われているようでドキッとしました。

                  この小説の前に「置かれた場所で咲きなさい」という渡辺町子さんという方のエッセイを読みましたが、リアルシンデレラの泉ちゃんは、まさに置かれた場所で精いっぱい自分を咲かせようと必死に健気に努力をしてきた人なんだと感じました。

                  幸せの価値が、変わる本の一種だと思います。

                  泉ちゃんの最後の願いは、忘れたくないと思う人が多いのではないかと思う。自分もそうありたいと。

                  この場所に、地に足をつけて、丁寧に丁寧に生きたい。と思うような本でした。

                  やっぱり読書って大事。。。
                  | Book | 00:23 | comments(0) | - | pookmark |
                  読書感想:フランス的クラシック生活/ルネ・マルタン
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                    「どんな家族も友人も、音楽と同じようには、あなたを助けることができない。」
                    「音楽とは、魂なんだ。」

                    昨日で最終日を迎えたラ・フォル・ジュルネの仕掛け人であるルネ・マルタン氏の言葉に深く共感しました。

                    決して人間同士の関係を悲観している訳ではなく、別物としてなのですが、それだけ音楽の力は特別だという表現かと思います。人間関係よりも密接に、音楽は個々の感情に寄り添うものだという様な意味でしょうか。

                    作曲家にとっても、演奏家にとっても、指揮者にとっても、音楽は魂を込めたものです。作り手、表現者の魂が音楽を通して聴く側の魂に共鳴するのが、音楽による感動なのだと思います。だから、音楽によって得るものは感動的で、心を揺さぶられるのだと。

                    ラ・フォル・ジュルネの前夜祭でこの音楽祭に込めるルネ・マルタン氏の思いを知りました。音楽の楽しさを広めることは、深い意味で、より良い人生を送る術を広げることにも繋がります。

                    展示会場で販売していたこの本は「クラシックを楽しむ」というこのラ・フォル・ジュルネの目的を、音楽祭の後にも継続できるように、手軽な本にしたような内容でした。
                    続きを読む >>
                    | Book | 20:04 | comments(0) | - | pookmark |
                    星野智幸の世界
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                      この2〜3ヶ月ほど、ずっとこの作家さんの小説を読み漁っていました。震災で一時中断。先週辺りからまた読書再開です。

                      この人の世界、大好きです。とっても。どの作品にもどっぷりはまれるのは珍しいです。とりあえず今日までに読んだ5冊の感想を。


                      アルカロイド・ラヴァーズ/星野智幸 ★★★★★

                      読んでびっくり。誰にも話した事が無く、自分の中でもイメージのかけらしか浮かばず、具体化すら出来ていない、自分が密かに望んでいて、でも実現出来ないと思っている世界を、なんでこの人知ってるんだろう。と思えてしまうような感覚でした。私の願望を具現化するとこうなるんだ、という世界が描かれていて、この人凄い。と感激してます。

                      『人間たちよ、この楽園で生きたければ、あらゆるものと恋をせよ』

                      この一言が、今のこの世では罪に近いものです。何にも縛られず、ひとつの存在として自分の興味の赴くままに、あやゆるものと恋が出来たらどんなに良いでしょう。その瞬間に、気の赴くままに恋をして、欲を満たす事だけを考え、好きなように好きなものに入り込み、好きなように傷つけ、裏切り、捨てて、また新しく恋をする。同時でも一瞬でも長期でも。自分の好きなように。辛かったら殺し、憎しみで殺されたらまた生まれ変わり、同じ事を繰り返す。そんな事が出来たらどれほど幸せか。それこそ楽園です。この世は失楽園。

                      もしかしたら私だけではなく、多くの人が多かれ少なかれこんな願望を持っているのかもしれない、と思いました。この世で生きる仕組みに自分の生き方を合わせているだけで。それは、とても苦しいことです。



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