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読書感想:フランス的クラシック生活/ルネ・マルタン
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    「どんな家族も友人も、音楽と同じようには、あなたを助けることができない。」
    「音楽とは、魂なんだ。」

    昨日で最終日を迎えたラ・フォル・ジュルネの仕掛け人であるルネ・マルタン氏の言葉に深く共感しました。

    決して人間同士の関係を悲観している訳ではなく、別物としてなのですが、それだけ音楽の力は特別だという表現かと思います。人間関係よりも密接に、音楽は個々の感情に寄り添うものだという様な意味でしょうか。

    作曲家にとっても、演奏家にとっても、指揮者にとっても、音楽は魂を込めたものです。作り手、表現者の魂が音楽を通して聴く側の魂に共鳴するのが、音楽による感動なのだと思います。だから、音楽によって得るものは感動的で、心を揺さぶられるのだと。

    ラ・フォル・ジュルネの前夜祭でこの音楽祭に込めるルネ・マルタン氏の思いを知りました。音楽の楽しさを広めることは、深い意味で、より良い人生を送る術を広げることにも繋がります。

    展示会場で販売していたこの本は「クラシックを楽しむ」というこのラ・フォル・ジュルネの目的を、音楽祭の後にも継続できるように、手軽な本にしたような内容でした。
    生活のシーンに合わせた音楽をルネ・マルタン氏が紹介しています。「朝起きたとき」とか「デートの余韻に浸るとき」とか「冷静になりたいとき」「恋におちたら」など、誰の生活にもある場面や感情に、音楽を流してみるとしたら?という提案。タイトルや内容からしてもとても女性向きですが。その曲についての説明もあり、軽いテイストなので気楽に読めます。

    クラシックはあまり馴染みがない、何から聴いたらいいかわからない、という人には気軽にクラシックの世界に入り込めるツールになるかと思います。別売りのCDには本書で紹介された曲が全て入っています。名曲が多いですが、クラシック通でないと知らない曲もあるようです。

    彼の紹介する曲がそのシーンに合うのか?は、個々の感性の問題になりますので、必ずしもすべてがマッチするわけではないと思いますが、「生活と共にある音楽」の紹介の仕方として、日々の生活の場面に当てはめることはとても自然に思えます。

    もうひとつ共感したのが、文中にエッセイを書いているクラシック音楽ライター、高野麻衣さんの言葉。

    「私が中心にいて、私の日々を彩るために、私が選ぶ」

    これぞ音楽の選び方だと思いました。
    ごく当たり前のことなのですが、言葉って文字にするとより力を持ちます。

    音楽に限らず、芸術も、ファッションも、全てにおいて共通することです。自分のために自分で選ぶものです。自分が本当に良いと思えるもの、本当に好きなものを選ぶことが、どれほど自分に大きく影響することか。

    音楽は生活の一部でもあり、人生に欠かせないものでもあります。
    毎日の生活を楽しく色鮮やかにするものでもあり、それだけにとどまらず、魂を救い、人生を変える事もあります。

    クラシックに限らず、好きな曲が増えることは、生活も人生も豊かになることに繋がると思います。

    音楽に興味がある人であれば、きっかけさえあれば、どんどん好きな曲、聴きたい曲がジャンルを問わず増えていくものです。そういうきっかけって大事です。こういう音楽祭や本の他にも、友人に薦められたとか、たまたま街で耳にしたとか、ドラマで使っていたとか、小説の中に出てきて聴いてみたいと思ったとか。

    私は過去、もう10年以上前ですが、レンタルで借りて見たマイナーな映画の中に流れていた音楽が気に入り、何とかこの曲をもう一度聞きたいと思ってネットで調べたところわからず、映画供給元に問い合わせ、色々な窓口に回して頂き、やっと曲のタイトルを教えてもらい、CDを購入したという経験があります。

    その曲は今回のラ・フォル・ジュルネでも多く演奏された、ロシアを代表する作曲家ショスタコービチの、ジャズ組曲第2番のワルツでした。

    一度聴いただけで「どうしてももう一度聴きたい」と、(多少の)苦労をしてまでも手に入れただけあって、自分に何か訴えかける曲で、今でも宝物です。

    世の中には多くの素晴らしい音楽があって、生きているうちに聴ける曲は限られます。きっかけを大事にして出来るだけ多くの曲を聴きたい、と思いました。その中には自分に大きな影響を与える曲があるはず。

    と、既に生活の一部になっている音楽の大切さを改めて感じる様な本でした。
    | Book | 20:04 | comments(0) | - | pookmark |
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