CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< December 2018 >>
CATEGORIES
ARCHIVES
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
こうして生まれる―受胎から誕生まで
こうして生まれる―受胎から誕生まで (JUGEMレビュー »)
アレグザンダー シアラス,バリー ワース,中林 正雄
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
香水―ある人殺しの物語
香水―ある人殺しの物語 (JUGEMレビュー »)
パトリック ジュースキント
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
<< リアル・シンデレラ/姫野カオルコ | main | 難聴とハープ >>
佐村河内守:交響曲第1番HIROSHIMA
0
     久しぶりの日記。

    人間の能力ってすぐに退化します。
    しゃべらなければ話す能力が低下して、言いたい事をうまく表現できなくなる。
    書かなければ書きたいことが書けなくなる。

    頭が疲れたからと言ってぼ〜っと何も考えない日々を過ごし過ぎると、脳の働きが退化する。

    なので、やっぱり書かなければ。せめて書かなければ。

    10月末に突発性難聴が再発してから、今月は療養の為、仕事と針治療とハープのレッスン以外は引き籠りの日々。ひたすら読書や調べものをしています。

    そんな中、新聞の広告で「佐村河内守」さんという作曲家の「交響曲第1番HIROSHIMA」という曲の事を知りました。

    「全聾の作曲家」という文字に、難聴によって生じる様々な種類の変化や不安に負けそうになっていた私は反応したのだと思いますが、村上隆が「創造力無き日本」で言っている「人はアーティストの作品の背景にある不運な人生や苦悩に期待する」という言葉が思い浮かびました。

    佐村河内守さんは、全聾という事で脚光を浴びたくないという意思をお持ちで、暫く全聾になったことを隠して創作活動を続けていらしたそうです。

    この方は聴覚障害を患い、この交響曲を作曲したときには全聾になっていたそうです。その他にも、抑鬱神経症不安神経症頭鳴症耳鳴り発作腱鞘炎などに苦しみ、何度か病気を苦に自殺を図ったこともあるそうです。そのような苦痛の中、絶対音感を頼りに作曲を続けていらっしゃるとか。

    彼の壮絶な人生のほんの一部の下りを読むだけでも、苦しくなるほどです。ご両親が被爆者という事もあるのか、この交響曲にはHIROSHIMAというタイトルがついています。

    全聾の作曲家により作曲されたという事を忘れて、聴いてみました。

    感想は、これほど聴いていて苦しくなる音というか、旋律というか、曲は他に無いのでは、というものです。とてつもない重厚感を感じる曲です。また、同時に、これほど希望を持てる美しい曲も無いのでは。

    「深い想いを持った曲」だと思いました。

    解説にはマーラーを思い起こさせる、などと記載がありますが、その通りだと思いました。重厚かつ深く重く、難解で、これ以上ないほど純粋で美しい音楽でした。

    この曲は1楽章から3楽章で成っていて、それぞれ「運命」「絶望」「希望」の意味を持つそうです。

    聴き終わった後はしばらく放心しました。

    佐村河内さんの言葉「闇が深ければ深いほど、祈りの灯火は強く輝く」が、この曲を表していると思います。

    難聴になってから、音について考えます。
    私は、何を聴きたくなくて聴力が落ちたのだろう、と。

    耳から入ってくる音に、敏感になりました。不快な音にも敏感になりました。今までは聞き流せていた不快な音が、聞き流せなくなりました。

    嫌な音は聞きたくない、良い音だけを聴きたい、と、聴覚的にわがままになりました。

    耳に入る音によって、精神状態が作られるという事も知りました。

    少しでも聴こえなくなることが、どれほど怖い事かということも知りました。

    世の中は不快な雑音で溢れています。
    視覚的にもそうです。

    本当に心地よいものだけを耳にして、目にして行けたらどんなに幸せか。
    | Music | 21:29 | comments(1) | - | pookmark |
    コメント
    佐村河内守の音楽は凄い!凄いです!
    | 紗季 | 2012/12/11 10:14 AM |
    コメントする