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読書初め:風の中のマリア/百田尚樹
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    今日は知人にお誘いいただき、グランドハイアットでランチ、神田で初詣を兼ねたお散歩をしてました。風がとても寒かった。

    外で人と並んで歩くと、左耳の聴力の衰えを実感します。
    並んで歩いていると、左側にいる人の会話が聞き取れないことがほとんどです。
    声は聞こえるのですが。内容が聞き取れないのです。

    今回の再発からずっとなので、このまま定着なのだと思います。
    ちゃんと自分で受け止めなくちゃ。


    今年初めの読書は、年末に買っておいた『風の中のマリア』にしました。

    感動的な長編『永遠の0』がベストセラーになった百田尚樹さんの著書ですが、この小説はなんと、スズメバチの小説なのです。

    ファーブル昆虫記とか?と思いきや、オオスズメバチの「マリア」を主人公として、オオスズメバチの帝国を守るため、自分達種族の遺伝子を残すために、羽化してからたった30日間の短い命を、精いっぱい生き抜くオオスズメバチの帝国の物語です。

    読み始めるまでおもしろいかつまらないかどちらかだろうと思っていましたが、読み進めるうちにマリアの世界に入り込みます。

    オオスズメバチやその他の昆虫の生態が非常に詳しくわかりやすく盛り込まれていて、「スズメバチって凄い」「虫って凄い」と感動すると共に、働き蜂として生まれたマリアの懸命さを通して、生き物の存在する目的を改めて認識できる内容です。

    最後にはちょっと涙してしまいました。清々しい読後感です。
    綺麗な物語で、年初めの読書にはぴったりかも。

     
    物語の中でマリアは感情が豊かなハチです。使命感や責任感、疑問や悲しみや恋心など、人間の様な感情を抱きますので、そこはもちろんファンタジーなのですが。

    オオスズメバチは女王蜂だけが産卵し、他のスズメバチは「ワーカー」として狩りをして、自分たちの妹達である幼虫の世話をして、羽化から30日間の間、帝国のために働き続けます。その行動は全て本能に基づいています。

    スズメバチの生態を通して、その生態に対してマリアが抱く疑問とその答えを通して、地球上の生命は、すべて種の保存のために生存している。しかも、命がけで、という、普段私たちが忘れていることに気づきます。

    地球上の生物の頂点に鎮座していると勘違いをし、自己の快楽だけを追求し、他の生物の事には目もくれず、特に虫については「全て害虫」と思って駆除しまくる人間としては、視点を変えて自分の立ち位置を見つめなおすために良い本だと思います。

    生物が存在する目的は種の保存だけなのに、私達人間は如何にそれ以外の事にとらわれて生きていることか。

    他の生物と比較して、人間の存在っていったい何なんだろう、と改めて人間の特異性について考えさせられました。結論は出ないんですけど。

    ペットを買うときにも獣医さんは「その生き物の生態を理解して、一緒に暮らす、という気持ちが大事」と言う方が多いです。

    その通りだと思います。犬なら犬、猫なら猫の生態、本能を無視して飼う事は、その子の不幸です。

    生物は、その生態を理解して尊重する事で、多くの場合共存出来るのだと思います。無理な場合もありますし、人間も生き残るための殺略は必要なのですが。

    人間皆が「スズメバチも一生懸命、命がけで生きているんだな」と思って生活出来るようになったら、世界は平和になって、無駄なものは無くなるのではないかな、と感じた物語でした。

    子供にも良いかも。

    クリオネでマネしようかな、とちょっと思いました。

    | Book | 23:09 | comments(0) | - | pookmark |
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